少しだけ期待していた。


もしかしたら、ハツと同じ学校だったかもしれないと。



だけど、ハツは当然のように私とは別の道を歩いた。






一人暮らしということを除けば、


他の皆となんら変わりない生活の私。


「ミラ、何か変だよ?」


変?


「うわついてるぞ〜」


「ありえないありえない」


うわついてる?


「隠すな。好きな人でも出来た?」


「ありえないありえない」


ハツ・・・・・・・・


私にとって、ハツが好きな人になるってこと


いや


ありえない。


「昨日野球部初合宿だって!!」


「え?マジ!?」


「何ぃ〜??なんで過剰反応すんの?
 野球部か・・・好きな人いるのって」


違う、、


初がハツって・・・・・



 

私は隠れて携帯でメールを送った。




ハツ、学校どこなの?




メールは、当分こなかったが


放課後にやっと来た。




学校行ってない。引っ越してきたばっかだから




そっか…。


学校は行ってないのか・・。 


もしかしたら、うちの学校かもしれない。


私は、放課後歩いていた廊下で


急にカバンを置いて


走った。


「先生!」


「なんだ、どうしたミラ」


「転校生、、そろそろ来ますよね?」


あえて、肯定的に聞いた。 


「あぁ。来るよ」


「ハツ?」


「よく知ってるな」



「ありがとうございます」



ハツが、この学校に…







だけど、ハツはすぐにこの学校には転校してこなかった。



先生に気になって聞いてみたら




この学校には転校生なんて来ないって。





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