ときにそういう気分になる。。。







私はついこの間




左腕に小さな入れ墨を入れた。




それは、自分の中での小さな反抗だった。






授業もよく理解できない。


部活でも良い結果が残せない。


最近男ともうまくいってない。


そんな理由が重なったりして、




入れ墨を自分で入れた。



法律では



自分自身で自分の身体に入れ墨を入れることは


禁止されている。



だけど、



そんなの私には関係なかった。



法律がどうかなんて


本当はどうでもよくないけど、


どうでも良くて。



こうして自分のふがいなさを


入れ墨を入れることによって封じ込めていた。



手術とか、

よほどのことをしないと入れ墨はとれないらしい。


そんなこと、大分前から知っている。



それでも何故、私が自分の体に入れ墨を入れたのか。




それは、





とる気がないからだ。



別にとろうと思わないからだ。


私はこの先も、入れ墨をとりたいと思うことがないと


思ったからだ。


実際はどうかわからないけど、


少なくとも、今考えているのはそういうことだった。



左腕につけてると、


Tシャツを着ていてもチラチラとその入れ墨が見える。


これから体育大会や、体育の授業で


何度もTシャツにならなければいけない。



簡単に取ることは出来ないが、


隠すことは出来た。



その上から大き目のバンソウコウをはれば



ただの、怪我だと思われる。



そのバンソウコウは長期間貼っていたとしても


怪我がなかなか治らないといえば


なんとかつっこまれないものだった。



ある程度の友達にまではそのことを言うことが出来たが



それ以上には誰にも言うことができなかった。



単なる小心者じゃない。


私の心のどこかで、



こんなことをしたことを、


誰に言ってどうするのだろう、と思った。




こんなことが、



先生の耳に入ったら、



間違いなく先生からの見る目は変わる。


呼び出しをくらって


生徒指導も受ける。



そして、



部活も停止させられる。


大会に出られない。


結果が残せない。


当然まわりからの反応も悪いだろう。




でもやっぱり




私はこの腕の入れ墨こだわる。




自分の駄目なところを


徹底的に直さなきゃ


一生自分は変われない。


今一番駄目なのは、


入れ墨を入れてることだけど、



それを直すためには、


他の事を直さないと



いけないんだって、


自分に言い聞かせるためのけじめとしても


私はこの入れ墨を入れた意味として


つなげていける。



結局最終的にこの入れ墨が 



プラスになる。


そう信じてる。








イレズミ、End




2007.5.29 Tue
半ノンフィクション作品


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